こんにちは!
元銀行員、現ファイナンシャルプランナーの田中美咲です。

急な資金ニーズで「今すぐお金が必要なのに、銀行融資は時間がかかりすぎる…」と悩んでいませんか?
そんな経営者の強い味方になってくれるのが「ファクタリング」です。

でも、いざ申し込もうとすると「必要書類が多くて面倒くさそう…」「どの書類を準備すればいいの?」と、立ち止まってしまいますよね。
わかります、私も独立したての頃はそうでした。

でも大丈夫!
実はポイントさえ押さえれば、書類準備は驚くほどスムーズに進むんです。
今回は、私が銀行員時代に見てきた経験も踏まえ、「これだけは絶対に揃えたい7つの必須書類」と、審査が有利になる裏ワザまで、分かりやすく解説していきますね!

そもそも、なぜファクタリングに書類提出が必要なの?

あなたの会社の信用ではなく「売掛先の信用」を見るため

「え、赤字決算だから無理かも…」なんて思っていませんか?
大丈夫です!

ファクタリングの審査で一番見られるのは、あなたの会社ではなく「売掛先(請求書の発行相手)が期日通りに支払ってくれるか」という点なんです。
つまり、提出する書類は、その売掛債権が本物で、ちゃんと回収できる見込みがあることを証明するためにあります。

銀行融資との大きな違いはここなんですよ!
銀行はあなたの会社の返済能力を見ますが、ファクタリング会社は売掛金の回収可能性を見ている、というわけです。

トラブルを未然に防ぐ「本人確認」と「実在確認」

残念ながら、架空の請求書で資金を得ようとする悪い人もいるのが現実です。
そのため、ファクタリング会社は「あなたが本当に事業を営んでいるか」「なりすましではないか」を確認する必要があります。

これも、健全な取引を行うための大切なステップ。
少し手間に感じるかもしれませんが、お互いを守るために必要なことなんです。

【結論】これだけは揃えたい!ファクタリング必須書類7選

まずは結論から!
法人の方も個人事業主の方も、基本的に以下の7つの書類を準備しておけば、ほとんどのファクタリング会社に対応できます。
それぞれの書類がなぜ必要なのか、ポイントを解説しますね。

  1. 売掛債権を証明する書類(請求書・契約書など)
    これがなければ始まりません!
    「いつ、誰に、いくら請求しているか」を証明する最重要書類です。
    請求書だけでなく、取引基本契約書や発注書、納品書など、取引の実態がわかるものをセットで用意すると、信頼性がグッと上がります。
  2. 事業用の通帳のコピー(直近3〜6ヶ月分)
    売掛先から定期的・継続的に入金があるかを確認するためのものです。
    これで「この売掛先とは安定した取引があるんだな」と判断してもらえます。
    ネットバンクの場合は、入出金明細をPDFでダウンロードすればOKです。
  3. 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)
    代表者個人の本人確認のために必須です。
    オンラインで完結するファクタリングでは、スマホで撮影してアップロードすることが多いですね。
    第三者によるなりすましを防ぐ目的があります。
  4. 【法人の場合】履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
    会社が法的に存在することを証明する書類です。
    ファクタリング会社は、会社の代表者や所在地などを確認します。
    法務局の窓口やオンラインで取得できますよ。
  5. 【個人事業主の場合】開業届の控え
    個人事業主にとっての「会社の証明書」のようなものです。
    税務署に提出した際の受領印があるものを準備しましょう。
    もし紛失した場合は、税務署で再発行の手続きができます。
  6. 決算書または確定申告書(直近1〜2期分)
    あなたの会社の業績が赤字でも即審査落ち、とはなりませんが、事業が継続していることを示すために提出を求められることが多いです。
    特に個人事業主の方は、青色申告でしっかり記帳していると信用度が上がりますよ。
  7. 印鑑証明書
    契約時に実印の正当性を証明するために必要です。
    ただし、最近主流のクラウドサインなどを使った電子契約の場合は不要なケースも増えています。
    事前に確認しておくとスムーズです。

出典: ファクタリング必要書類一覧

【田中美咲の裏ワザ】審査が有利になる「プラスα」の書類

事業計画書や資金繰り表

「必須ではないけど、あると全然違う!」のがこの2つ。
特に、今回の資金調達で経営がどう改善するのかを具体的に示せると、「計画性のある経営者だ」と好印象を持たれ、手数料の交渉で有利になることも。

私が銀行員だった頃も、こういう書類をしっかり作ってくる社長は信頼できました。
「この人は事業と真剣に向き合っているな」という姿勢が伝わるんです。

会社のパンフレットや公式サイトのURL

あなたの事業内容を理解してもらうための補足資料です。
特に、専門的な事業や新しいビジネスモデルの場合、口頭で説明するよりずっと伝わりやすいんです。

これも「しっかり事業をやっている」というアピールになります。
手間を惜しまず準備することで、審査担当者とのコミュニケーションも円滑になりますよ。

よくある質問(FAQ)

Q: 決算書が赤字なのですが、審査に通りますか?

A: はい、通る可能性は十分にあります。
ファクタリングは融資と違い、あなたの会社の業績よりも「売掛先の支払い能力」を重視するからです。
赤字であっても、売掛先が優良企業であれば問題なく利用できるケースが多いですよ。

Q: 創業1年未満で決算書がない場合はどうすればいいですか?

A: 決算書の代わりに「試算表」や「事業計画書」を提出することで対応可能な場合があります。
創業間もない方向けのプランを用意しているファクタリング会社も増えているので、まずは相談してみるのがおすすめです。

Q: オンラインファクタリングだと、書類は少なくなりますか?

A: はい、少なくなる傾向があります。
特に、通帳のコピーや決算書などを会計ソフトと連携させることで提出不要になるサービスも出てきています。
書類をPDF化してアップロードするだけで完結することが多く、手続きが非常にスピーディーです。

Q: 「請求書と通帳だけでOK」という広告は本当ですか?

A: 本当の場合もありますが、注意が必要です。
書類が少ない分、手数料が割高に設定されていたり、審査が厳しくなったりすることがあります。
スピードを最優先するのか、コストを抑えたいのか、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。

Q: 個人事業主は法人より審査が不利って本当ですか?

A: 残念ながら、その傾向はあります。
社会的信用度や事業とプライベートの資金の区別がつきにくい、といった理由からです。
だからこそ、確定申告書をきっちり提出したり、事業内容がわかるホームページを用意したりして、信頼性を補う工夫が重要になります。

まとめ

ファクタリングの書類準備、いかがでしたか?
「7つもあって大変…」と感じたかもしれませんが、一つひとつは普段から手元にあるものや、すぐに取得できるものばかりです。

大切なのは、慌てず、事前にしっかり準備しておくこと。
特に「売掛債権の証明書類」と「通帳のコピー」は審査の要なので、不備がないようにしましょう。

この記事をチェックリスト代わりに使って、スムーズな資金調達を実現してくださいね。
もし書類集めで分からないことがあれば、一人で悩まずファクタリング会社に直接問い合わせてみるのが一番の近道です。
あなたの事業が、この一歩でさらに飛躍することを心から応援しています!