「補助金とか助成金って、なんだか難しそう…」
「うちみたいな小さな会社でも、もらえるチャンスってあるのかな?」
こんにちは!
元銀行員で、今は中小企業や起業家さんの資金調達をお手伝いしているファイナンシャルプランナーの田中美咲です。
銀行員時代、たくさんの経営者の方とお話しする中で、素晴らしいアイデアや技術があるのに、あと一歩の資金が足りなくて夢を諦めかけている場面を何度も見てきました。
「もっとスムーズに資金調達ができれば、もっとたくさんの可能性が花開くのに!」そんな思いから、今はこうして情報発信をしています。
このブログでは、そんなあなたの「補助金・助成金って、どうすればいいの?」という疑問に、元銀行員だからこそ知っている審査の裏側もちょっぴり交えながら、具体的にお答えしていきますね。
この記事を読み終わる頃には、きっと「私にもできるかも!」と、申請書を書く手が動き出しているはずです!
具体的には、こんなことが学べますよ。
- 補助金と助成金の基本的な違い
- 審査員がどこを見ているのか、その視点
- 「応援したい!」と思わせる申請書の書き方のコツ
- 今日からすぐに始められる申請書作成の3ステップ
さあ、一緒に補助金・助成金獲得への第一歩を踏み出しましょう!
目次
補助金・助成金の基本をざっくり押さえよう
「そもそも補助金と助成金って、何が違うの?」
これ、本当によく聞かれる質問なんです。
まずは基本のキから、サクッと押さえていきましょう!
補助金と助成金の違い、わかりますか?
簡単に言うと、こんなイメージです。
特徴 | 補助金 | 助成金 |
---|---|---|
主な目的 | 国や自治体の政策目標を達成するため(例:新しいビジネスを応援!) | 雇用の安定や労働環境の改善のため(例:働きやすい環境づくりを応援!) |
審査 | 書類審査があり、「選ばれる」必要がある(競争あり) | 要件を満たせば原則もらえる(競争は少なめ) |
公募期間 | 短期間で募集されることが多い(予算に限りあり!) | 通年で募集しているものが多い |
主な管轄 | 経済産業省、中小企業庁、地方自治体など | 厚生労働省、地方自治体など |
補助金は、国や自治体が「こういう事業を増やしたいな」「こんな取り組みを応援したいな」という政策目標があって、それに合う事業計画を提出した事業者の中から「これは素晴らしい!」と選ばれた場合に支給されるお金です。
だから、申請すれば必ずもらえるわけではなく、審査があって、競争率が高いものも多いんです。
一方、助成金は、主に厚生労働省が管轄していて、雇用の安定や労働環境の改善、社員のスキルアップなど、一定の条件を満たした事業者が申請すれば、原則として支給されるお金です。
もちろん、こちらも書類の準備や要件の確認は必要ですが、補助金に比べると「もらいやすさ」のハードルは少し低いかもしれませんね。
「じゃあ、うちはどっちを目指せばいいの?」って思いますよね。
それは、あなたの事業の目的や、今どんなことにお金を使いたいかによって変わってきます。
「いつ」「誰が」「何に使える」制度なのか
補助金も助成金も、本当にたくさんの種類があります。
「いつ募集しているの?」「うちみたいな会社でも対象になるの?」「どんなことにお金を使えるの?」というのは、それぞれの制度によって全く違うんです。
一般的な傾向としては…
- 募集時期:
- 国の大きな補助金は、春(4月~6月頃)に新しい年度の募集が始まることが多いです。
- 助成金は、年間を通して募集しているものが多いですね。
- 対象者:
- 多くは中小企業や小規模事業者、個人事業主の方を対象としています。
- 最近では、フリーランスの方が使える制度も増えてきましたよ!
- 使い道(対象経費):
- 新しい機械を買うための「設備投資費」
- ホームページを作ったり、広告を出したりするための「販路開拓費」
- 社員研修のための「人材育成費」
- 新しい商品やサービスを開発するための「研究開発費」 などなど…
大切なのは、「自分たちのやりたいこと」にピッタリ合う制度を見つけることです。
そのためには、アンテナを高く張って、情報収集をすることが最初のステップになります。
よくある誤解と落とし穴
ここで、補助金・助成金について、皆さんがよく誤解しがちなポイントや、うっかりハマってしまう落とし穴についてもお伝えしておきますね。
これを知っておくだけでも、失敗をぐっと減らせますよ。
- 誤解1:「申請すれば、誰でも簡単にもらえるんでしょ?」
- → いいえ、そんなことはありません! 特に補助金は審査があり、予算も限られています。しっかり準備しないと、なかなか採択されません。
- 誤解2:「採択されたら、すぐにお金がもらえるんだよね?」
- → 実は、原則「後払い」なんです。 まずは自分たちでお金を用意して事業を行い、その報告をしてから支給されるケースがほとんど。一時的な資金繰りも考えておく必要があります。
- 誤解3:「どんなことにも自由に使っていいお金でしょ?」
- → これも違います! 使える経費は、それぞれの制度で細かく決められています。対象外のことに使うと、返金を求められることも…。
特に注意したい落とし穴は…
- 公募要領をしっかり読まないこと。
これが一番多いかもしれません。
「何が対象で、何がダメなのか」「どんな書類が必要なのか」など、大切なルールが全部書いてあるのが公募要領です。
読むのが大変なのは分かりますが、ここを飛ばすと、スタートラインにも立てないことがあるんです。 - 締め切りギリギリで慌てて申請すること。
良い申請書は、じっくり考えて、何度も見直して作られるものです。
焦って作ると、どうしてもミスが増えたり、内容が薄くなったりしがちです。 - 「とりあえず出してみよう」という軽い気持ち。
もちろんチャレンジは大切ですが、補助金・助成金は税金などが原資になっています。
「この事業で社会に貢献したい!」という熱意と、しっかりとした計画が求められることを忘れないでくださいね。
「うわー、やっぱり難しそう…」って思いましたか?
大丈夫です!
ポイントを押さえれば、決して乗り越えられない壁ではありませんよ。
審査員はここを見ている!通る申請書の共通点
さあ、ここからは元銀行員の視点も交えながら、審査員が申請書のどこをチェックしているのか、その「裏側」に迫ってみましょう!
これを知れば、あなたの申請書もグッと「通る申請書」に近づくはずです。
審査員の視点:チェックリスト形式で徹底解説
審査員も人間です。
たくさんの申請書に目を通す中で、「おっ!」と目を引くものと、「うーん…」と首をかしげてしまうものがあります。
彼らがどんな視点でチェックしているのか、こっそりお教えしますね。
審査員は、こんなポイントを見ています!
- □ この事業、本当に「新しい」?「面白い」?(新規性・独自性)
- 他とは違う、キラリと光る何かがあるか。
- 世の中のニーズに応える新しい価値を生み出そうとしているか。
- □ 本当に実現できる計画なの?絵に描いた餅じゃない?(実現可能性・具体性)
- 目標達成までのステップが具体的か。
- 必要な人員やノウハウは揃っているか。
- 「やります!」だけでなく、「こうやってやります!」が明確か。
- □ この事業、将来性ある?ちゃんと儲かりそう?(市場性・成長性)
- ターゲットとする市場は魅力的か。
- ライバルはどんな状況か。
- 事業が成長していくイメージが湧くか。
- □ 補助金の目的と、この事業は合っている?(政策との整合性)
- 国や自治体が「応援したい!」と思っている方向性と一致しているか。
- 例えば、「DXを進めたい」「地域を元気にしたい」といったテーマに沿っているか。
- □ お金の計画、大丈夫?どんぶり勘定じゃない?(資金計画の妥当性)
- 必要な経費はきちんと見積もられているか。
- 自己資金は準備できているか。
- 補助金がなくても、ある程度は事業を進められる体力があるか。
- □ この人(会社)に任せて大丈夫?熱意はある?(事業遂行能力・熱意)
- これまでの経験や実績はどうか。
- この事業にかける想いが伝わってくるか。
- 最後までやり遂げる力がありそうか。
どうでしょう?
まるで、あなたが誰かに「お金を貸してください」とお願いするときのことを想像してみてください。
相手はきっと、同じようなことを考えますよね。
審査員も、それと同じなんです。
「伝わる」ビジネスモデルとは?〜専門用語よりも共感
よく「うちの技術はすごいんです!」と専門用語をたくさん並べた申請書を見かけます。
もちろん、技術力は素晴らしい強みです。
でも、審査員が必ずしもその分野の専門家とは限りません。
大切なのは、「そのすごい技術やサービスが、誰のどんな困りごとを解決して、どうハッピーにするのか」を、分かりやすく伝えることです。
難しい言葉で煙に巻くのではなく、中学生にも分かるくらいの言葉で、あなたの事業の魅力を語りかけるイメージです。
例えば…
「当社の開発したAI搭載型〇〇システムは、ディープラーニングと強化学習を組み合わせることで、従来比200%の処理速度と誤差率0.01%以下の高精度を実現し…」
よりも、
「これまで3人がかりで丸1日かかっていたデータ入力作業が、私たちの新しいシステムを使えば、たった1人で半日で終わるんです。しかも、間違いもほとんどありません。空いた時間で、もっとお客様のための新しいサービスを考えられるようになりますよね?」
の方が、審査員も「なるほど、それは助かるね!」「応援したいな!」と共感しやすいと思いませんか?
専門用語よりも「共感」。
これが、審査員の心に響くビジネスモデルの伝え方のコツです。
実例から学ぶ:落ちる申請書の特徴3選
反面教師という言葉があるように、うまくいかない例から学ぶこともたくさんあります。
私が銀行員時代や、今の仕事で見てきた「これはちょっと…」という申請書には、いくつかの共通点がありました。
ここでは、代表的な3つの特徴をご紹介します。
あなたの申請書がこうなっていないか、チェックしてみてくださいね。
1. 「で、結局何がしたいの?」が分からない申請書
事業の目的や、解決したい課題がぼやけていて、読んでも「結局、この会社は何を目指しているんだろう?」と首をかしげてしまうパターンです。
想いが強すぎて、あれもこれもと詰め込みすぎている場合も、こうなりがちですね。
2. 「夢は大きいけど、本当にできるの?」と不安になる申請書
「世界を変えます!」くらいの壮大なビジョンは素晴らしいのですが、そのための具体的なステップや、現実的な計画が伴っていないと、「本当に大丈夫かな…?」と審査員を不安にさせてしまいます。
地に足のついた計画があってこその、大きな夢です。
3. 「うちの地域では…」「業界の常識では…」と内向きな申請書
その事業が、特定の地域や業界の中だけでしか通用しないような印象を与えてしまうと、なかなか「応援したい!」という気持ちにはなりにくいものです。
もちろん、地域貢献は大切ですが、その事業が持つ「広がり」や「将来性」を感じさせることが重要です。
これらの「落ちる申請書」の特徴を避けるだけでも、あなたの申請書は格段に良くなるはずですよ!
書き方のコツ:あなたの事業を“応援したくなる”文章術
さあ、いよいよ具体的な書き方のコツに入っていきましょう!
審査員に「この事業、応援したい!」「この人たちなら、きっとやってくれる!」と思わせるような、魅力的な申請書を作るための文章術を伝授します。
「つまり何が言いたいのか」を一文で伝える力
たくさんの情報が詰まった申請書。
審査員は、まず「この申請者は、一番何が言いたいんだろう?」という核心を知りたがっています。
だからこそ、あなたの事業の最も重要なポイントや、補助金で達成したいことを、ズバッと一文で言い切る力が大切なんです。
例えば、各セクションの冒頭や、事業計画の要約部分で、
「本事業では、〇〇(課題)を解決するため、△△(具体的な取り組み)により、□□(目指す成果)を実現します。」
のように、結論を先に示すことを意識してみてください。
これはPREP法(Point Reason Example Point)の「Point」にあたる部分ですね。
最初に要点を伝えることで、審査員は「なるほど、この申請はこういうことか」と全体像を掴みやすくなり、その後の詳細な説明もスムーズに頭に入ってきやすくなります。
「え、そんなに短くまとめるの難しい…」って思うかもしれません。
でも、これができると、あなたの思考も整理されて、事業の軸がブレにくくなるというメリットもあるんですよ。
数字を入れて説得力を増す方法
「たくさんの人に喜ばれています!」
「売上が大きく伸びました!」
これだけだと、ちょっとフワッとしていて、具体的にどれくらいスゴイのか伝わりにくいですよね。
そこで活躍するのが「数字」です。
具体的な数字を入れることで、あなたの言葉にグッと説得力が増し、審査員も客観的に事業の状況や将来性を判断しやすくなります。
例えば…
- 「顧客満足度が20%向上しました」
- 「導入により、作業時間が1日あたり平均2時間削減できました」
- 「新商品発売後、3ヶ月で売上が150%になりました」
- 「市場規模は今後5年間で1.5倍に拡大すると予測されています」
どうでしょう?
数字が入るだけで、具体性が格段にアップしますよね。
ただし、使う数字には必ず根拠を示すことが大切です。
「なんとなく」ではなく、調査データや過去の実績に基づいて、信頼できる数字を使いましょう。
ビフォーアフターの構成でインパクトを出す
あなたの事業が、どんな課題を解決し、どんな素晴らしい未来をもたらすのか。
それを効果的に伝えるには、「ビフォーアフター」の構成がとても有効です。
ビフォー(現状の課題・問題点):
「現在は、〇〇という課題があり、多くの時間とコストが浪費されています。顧客からは△△といった不満の声も上がっています。」
アフター(補助金活用後の理想の姿):
「本補助金を活用して新しいシステムを導入することで、〇〇の課題は解消され、時間とコストは□□%削減できます。その結果、顧客満足度は向上し、新たなサービス展開も可能になります!」
このように、現状の「困った…」という状態と、あなたの事業によって実現する「こんなに良くなる!」という未来を対比させることで、審査員は補助金の必要性や事業の効果をより強く印象づけられるんです。
まるで、テレビショッピングのようですね!
「こんなお悩みありませんか?」「それが、こうなります!」というストーリーで、審査員の心を掴みましょう。
読み手に負担をかけないレイアウトと構成
どんなに素晴らしい内容でも、文字がギッシリ詰まっていて読みにくい申請書は、それだけで審査員を疲れさせてしまいます。
内容をしっかり読んでもらうためには、「読みやすさ」への配慮が不可欠です。
h4タグの活用例:見出しで情報を整理
例えば、一つの大きなテーマの中に、いくつかの小さなポイントを説明したい場合。
そんな時は、h4(####)のような小見出しを効果的に使うと、情報が整理されてスッキリします。
箇条書きや表を効果的に
文章でダラダラと説明するよりも、箇条書きや表を使った方が分かりやすい情報もありますよね。
例えば、事業の強みや、経費の内訳、スケジュールなどは、視覚的に整理すると効果的です。
- 事業の強み
- 独自の技術力(特許取得済み)
- 経験豊富な専門チーム
- 地域との強固な連携体制
- スケジュール
フェーズ | 期間 | 主な内容 |
---|---|---|
準備期間 | 2025年6月~7月 | 市場調査、詳細設計 |
開発・導入期間 | 2025年8月~12月 | システム開発、設備導入 |
運用開始 | 2026年1月~ | サービス提供開始 |
ただし、箇条書きや表ばかりになってしまうと、かえって単調な印象を与えてしまうことも。
文章での説明と、こうした視覚的な要素をバランス良く組み合わせることが大切です。
その他にも…
- 適度な改行と段落分け: 句読点(。)で改行し、3~5行程度で段落を分けるだけでも、ぐっと読みやすくなります。
- 専門用語の使いすぎに注意: どうしても使う場合は、注釈を入れるなどの配慮を。
- 図やグラフの活用: 数値データや複雑な関係性を示す場合は、図やグラフが効果的です。
「神は細部に宿る」と言いますが、こうした小さな配慮の積み重ねが、審査員の「読もう!」という意欲を引き出し、あなたの熱意を伝えることに繋がるんです。
今日からできる!申請書作成3ステップ
「よし、なんだか書けそうな気がしてきた!」
そう思ってくれたあなたへ。
ここからは、今日からすぐに取り組める申請書作成の具体的な3つのステップをご紹介します。
難しく考えずに、まずは一歩踏み出してみましょう!
ステップ1:事業の目的を「一言」で言い切る
まず最初にやってみてほしいのが、「あなたの事業、補助金を使って最終的に何を目指すの?」という目的を、たった一言(あるいは短い一文)で表現してみることです。
これは、申請書の「核」となる部分。
ここが明確になっていないと、どんなに素晴らしい技術やアイデアがあっても、申請書全体がぼやけた印象になってしまいます。
例えば…
- 「地域のお年寄りが、もっと気軽に集まれる場所を作りたい!」
- 「手作業で行っている〇〇業務を自動化して、社員がもっと創造的な仕事に時間を使えるようにしたい!」
- 「地元産の食材を使った新しい商品を開発して、全国の人にその魅力を届けたい!」
こんな風に、シンプルで、誰が聞いても「なるほど!」と分かる言葉で表現してみましょう。
紙に書き出してみるのがおすすめです。
この「一言」が、あなたの申請書全体の道しるべになりますよ。
ステップ2:補助対象経費をストーリーでつなぐ
次に、ステップ1で明確にした「事業の目的」を達成するために、「どんなことにお金が必要で、それがどう目的達成に繋がるのか」をストーリーで考えてみましょう。
ただ単に「機械を買います」「広告を出します」と経費をリストアップするだけでは、審査員にはその必要性が伝わりにくいんです。
そうではなくて、
「〇〇という目的を達成するためには、まず△△という課題を解決する必要があります。
そのために、□□という機械を導入し(これが補助対象経費!)、作業効率をアップさせます。
そして、効率化で生まれた時間を使って、新しいサービスを開発し、そのサービスをより多くの人に知ってもらうために、☆☆(これも補助対象経費!)という広告宣伝を行います。
その結果、当初の目的である〇〇が達成できるのです!」
というように、一つ一つの経費が、事業の目的達成というゴールに向かって、どういう役割を果たし、どう繋がっているのかを、物語のように説明するイメージです。
こうすることで、審査員は「なるほど、この経費は確かに必要だね」「この投資は効果がありそうだ」と納得しやすくなります。
ステップ3:第三者チェックとフィードバック活用
申請書が一通り書けたら、必ず自分以外の誰かに読んでもらいましょう。
これは、本当に本当に大切なステップです!
自分では完璧だと思っていても、他の人が読むと「ここの意味がよく分からないな」「もっとこう書いた方が伝わるんじゃない?」といった改善点が、意外とたくさん見つかるものです。
できれば、あなたの事業内容を全く知らない人に読んでもらうのが理想的。
専門用語が多すぎないか、説明が分かりやすいか、客観的な視点でチェックしてもらえます。
チェックしてもらうポイントの例:
- 事業の目的や内容が、すんなり理解できるか?
- 専門用語が多すぎたり、説明不足だったりしないか?
- 「応援したい!」と思えるような熱意や魅力が伝わってくるか?
- 誤字脱字や、分かりにくい表現はないか?
もらったフィードバックは、素直に受け止めて、申請書の改善に活かしましょう。
「ダメ出しされた…」と落ち込む必要は全くありません。
むしろ、提出前に改善点が見つかるのはラッキーなこと!
この一手間が、採択率をグッと引き上げてくれますよ。
よくある質問とその答え(FAQ形式)
ここでは、補助金・助成金の申請に関して、皆さんからよくいただく質問とその答えをまとめてみました。
あなたの疑問も、この中にあるかもしれませんね。
Q. 補助金は“申請すればもらえる”って本当?
A. いいえ、残念ながらそうではありません。
特に「補助金」は、公募期間内に申請された事業計画の中から、審査によって「これは応援する価値がある!」と選ばれたものが採択されます。
予算や採択件数も限られているため、競争になることが多いです。
一方、「助成金」は、定められた要件を満たしていれば原則として受給できるものが多いですが、こちらも書類の準備や手続きは必要です。
どちらも「簡単にもらえる」というものではないことを理解しておきましょう。
Q. 過去に不採択だったけど再チャレンジできる?
A. はい、もちろん再チャレンジできます!
一度不採択になったからといって、諦める必要は全くありません。
大切なのは、なぜ不採択だったのか、その理由をしっかり分析することです。
審査結果と共に、不採択理由や改善点を教えてもらえる場合もありますので、それを元に事業計画や申請書を見直し、再度挑戦しましょう。
「失敗は成功のもと」です!
Q. フリーランスや副業でも申請できる?
A. はい、フリーランスや個人事業主の方、副業で事業をされている方でも申請できる補助金・助成金はたくさんあります!
例えば、「小規模事業者持続化補助金」や「IT導入補助金」などは、個人で活動されている方にも人気の制度です。
ただし、開業届を提出していることや、事業の実態があることなどが条件になる場合が多いので、公募要領をしっかり確認してくださいね。
「自分は対象外かも…」と決めつけずに、まずは情報収集してみるのがおすすめです。
Q. 書類だけでなく面談がある場合、どう準備すべき?
A. 面談がある場合は、チャンスだと思ってしっかり準備しましょう!
書類だけでは伝えきれなかった熱意や、事業の詳細を直接アピールできる絶好の機会です。
準備のポイントは…
- 提出した申請書類の内容を完璧に頭に入れておくこと。 どんな質問が来ても答えられるように。
- 想定される質問と回答を準備しておくこと。 「なぜこの事業を?」「強みは?」「課題は?」など。
- 簡潔で分かりやすい言葉で説明する練習をすること。 専門用語の使いすぎは禁物です。
- 熱意と自信を持って、ハキハキと話すこと。
- 身だしなみも大切です。 清潔感のある服装を心がけましょう。
面談は、審査員があなたの「人となり」や「本気度」を見る場でもあります。
緊張するかもしれませんが、あなたの事業への想いを自分の言葉でしっかりと伝えてくださいね。
まとめ
ここまで、補助金・助成金申請のコツについて、元銀行員の視点も交えながらお伝えしてきました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
審査員の心を動かすのは、もちろんしっかりとした事業計画や数値データも大切ですが、それ以上に「この事業を応援したい!」「この人ならやってくれそう!」という「共感」なんです。
あなたの事業が、誰のどんな課題を解決し、どんな未来を作ろうとしているのか。
その熱い想いを、「相手の目線」に立って、分かりやすく伝えることが何よりも重要です。
そして、補助金・助成金の申請は、「一発で通さなきゃ!」と気負いすぎる必要はありません。
もちろん、一回で採択されるのが理想ですが、もし不採択だったとしても、その理由を分析し、改善して再チャレンジすればいいんです。
大切なのは、「改善して通す」という粘り強い視点を持つこと。
さあ、この記事を読んで「ちょっとやってみようかな」という気持ちになったあなた。
次にやるべきことは、もう分かりますよね?
まずは、気になる補助金・助成金の公募要領をじっくり読んでみて、この記事で紹介したコツを参考にしながら、あなた自身の言葉で申請書の骨子を書き出してみることから始めてみませんか。
あなたの素晴らしい事業が、補助金・助成金という追い風を受けて、大きく羽ばたくことを心から応援しています!
もし、途中で「やっぱり難しい…」「これでいいのかな?」と不安になったら、いつでも専門家に相談することも考えてみてくださいね。
一人で抱え込まずに、頼れる人を頼るのも、事業を成功させるための大切なスキルですよ。